MENU

Galaxy Z Fold7レビュー「未来への片道切符。三位一体の特殊兵装」

目次

はじめに

どうも、イゴールです。
さて皆さん、お待たせしました。
今年もやってきましたね。 我々のなけなしのボーナスと、なんなら冬のボーナスまでも見透かしているかのようなタイミングで、物欲を的確に撃ち抜いてくる、恐ろしいお祭りの季節が。
そう、こいつです。Galaxy Z Fold7。


いやー、見てくださいよ、このたたずまい。
うつくちいブルーのボディに、寸分の狂いもなく仕上げられた金属フレーム。
そこらへんのスマホユーザーが束になってかかってきても、「開く」という、ただ一つの動作だけで、この「銀河」という名に相応しい広大なディスプレイが現れ「格」の違いを見せつけられる。
まさにロマンの化身。男の子ってこういうの好きなんでしょ?
ただ皆さんも思うはず。
果たしてこれ、本当に必要なのか?と。

「スマホとタブレットの融合!」 「ポケットに収まる大画面!」
いやいや、もう僕たち、スマホもタブレットも、なんならノートパソコンも、下手すりゃ家のデスクトップPCだって持ってるわけで。
わざわざ30万近くを払って、荷物を一個にまとめる必要、果たしてありますか?
「すごい!」「未来だ!」っていうのは簡単ですが、言ってしまえば「中途半端な光る板」が、僕たちみたいな現代人の生活を、一体どう変えてくれるのか。
あるいは、特に何も変えられずに、数ヶ月後にはただのクソ高い文鎮と化すのか。
今回は満を持して実費購入しましたので忖度ゼロ、正直ベースで語り尽くしていこうと思います。
8月からはもやしとマロニーで生きていますイゴールです。
Samsung電子さん案件お待ちしております。

スペック

本体について

さて、本質的な話に入る前に、まずはこやつのスペック面を簡単にさらっていきましょう。
今回はSIMフリーのブルーシャドウを購入。
藍色のようなカラーリングで非常に上品でカッコイイ。
ほかにもブラック、シルバー、ミントがあります。
フレームやヒンジは金属パーツが使われており高級感があります。
背面はマットな質感でサラサラしていて気持ち良い。ずっと撫でていたい質感。
カバーディスプレイ
外側のカバーディスプレイは6.5インチのアスペクト比が21:9クラスで、個人的にはかなり好き。すこし前にXperiaを使っていた時期があったのですが、それの使用感と非常に似ていて片手で持った時の収まりが良く、親指一本で無理なく操作できるギリギリのラインかなという感じです。ブラウジングや縦方向の画面分割もめちゃくちゃやりやすい。
メインディスプレイ
そして何より、コイツの本体はこのメインディスプレイ。
外側と内側、2つの顔を持つ、まさにデジタル二重人格。現代のヤヌス神です。
この8インチのメインディスプレイ。
これがまあ、デカくて息を呑むほど綺麗なんですよ。
有機EL特有の「深淵を覗いてるみたいな黒」で、コンテンツへの没入感は半端じゃない。

「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」を体現するニーチェもビックリの哲学的要素であるパンチホールカメラは今回の賛否両論ポイント。
個人的には、この部分については購入前からかなり気にしていました。
気になるか?って聞かれたら、気にならないとは言えません。
でも、動画とか見てると不思議と意識の外にいくんですよね。
あ、そういえばお前いたねみたいな。
人間の脳ってうまくできてて、鼻の頭が常に見えてるのに気にならないのと同じで、そのうち風景の一部になります。個人的には慣れました。

ただ、アンダーディスプレイカメラにするにしてもそもそもメインディスプレイにカメラいる?って話でもあるかなとは思います。指紋認証もあるので顔認証のためだけにつける意味もないし、より強いメインカメラ使った自撮り機構も使えるわけで。
どうしても気になる場合は設定からアプリ単位で隠すこともできますが僕はやってないです。

ディスプレイのリフレッシュレートはもちろん120Hz。スクロールの「ぬるぬる感」も麻薬的です。脳が直接情報を掴んでるような、そんな感覚に陥ります。

で、スペックがよいのはもちろん大事なんですけど、こういうガジェットって結局、毎日触った時の「気持ちよさ」が一番大事だったりするじゃないですか。

もう最近は気になるという声すら聞かなくなりつつありますが、この「折り目」。 結論から言うと、全く気になりません。というか、むしろこの溝の手触りがなんか面白くて、意味もなくこうやって撫でちゃいますね。欠点というより、こいつが折りたたみであることの「証明」みたいなもんで、むしろ愛着が湧くポイントですらあります。

そして、この開くときのヒンジの動き。
この、「ヌルゥ…」っと開いて、「バチン!」と止まる感触。 寸分の遊びもない、精密機械そのもの。このビルドクオリティは本当に最高です。 車の重たいドアを閉める時の音とか、そういうのが好きな男なら、絶対グッとくるはずです。
こういう細部の作り込みにこそ、作り手の執念が宿る。
普通のスマホとはまた違う、メカメカしいギミックとしての魅力がここにあるんですよね。
こういうのを「無駄だ」と思うか、「ロマン」と捉えるかでこのスマホへの評価もまた変わってくるでしょう。

処理能力


お次は処理性能面をチェック。
頭脳であるCPUは「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」。
2025年時点のハイエンドなのでアプリの起動とかはもちろん、3Dゲームも快適。
僕が最近遊んでいるペルソナ5Xも快適、プロセカの3DMV最高品質も問題なし。
みんな大好きantutuベンチマークスコアは約200万点。
このスコアは異常です。「それって俺が強すぎるって意味だよな?」
他の8Elite搭載端末よりはスコア控えめですがまぁ最適化などの影響かと思います。
この性能をMAXで使うような作業をする方が難しいレベルかと思いますが、この「無駄な高性能」こそが、ロマンというわけですよ。

次にメモリとストレージ。Zfold7は
RAM12GB/ROM256GB、RAM12GB/ROM512GB、RAM16GB/ROM1TBの3パターン展開。
僕は写真や資料類はクラウドストレージをメインで利用しているのですが、スマホ上で動作させる重たいゲームや動画、電子書籍などのダウンロードなどで要領食うかなと思ってRAM12GB/ROM512GBのモデルを選択。
現状はかなり空きがあるので正直256GBで十分だったかなとは思います。
まぁROMなんかなんぼあってもいいですからね。

カメラ


お次はカメラ。
Zfold7はカメラもultra級ということを謳っており、6までと比較しても強めのカメラ機構が搭載されています。アウトカメラは2億画素広角、1200万画素超広角、1000万画素望遠の三眼構成。
僕はガチで写真を撮る時は一眼を使うのでスマホのカメラ性能はほとんど気にしない人種なのですが、普段使いには十分過ぎるくらいキレイなレベルだと思います。
ただし売りにしているメインカメラの2億画素はデータ容量も2億倍レベルな上にパッと見の違いはぶっちゃけ変わらないので使っていないですね。
何個か作例を撮ってきましたので軽くご紹介します。
まずは広角1200万画素、5000万画素、2億画素です。
違いがわかった方は名誉マサイ族として名乗っていただいて結構です。
写りは1200万画素でも十分キレイだと思います。

お次は超広角。こちらもキレイな印象ですね。
続いて望遠。2倍、3倍、10倍、20倍、30倍。
30倍も何が写っているかくらいは認識できますがまぁおもちゃとしての使用になるでしょう。
写真として使えるのはぎり3倍までかなという感じ。

次は動画性能。
広角動画はこんな感じ。手ぶれ補正もそこそこでよい感じかなと思います。
超広角も同様で、広い画角でもキレイです。
動画にはスーパー手ぶれ補正という機能があるのですが画角がクロップされるので超広角でないと使いづらいかなといった印象なのとノーマルの手ぶれ補正でもそこそこキレイなのでわざわざ使うほどでもないかなというのが正直なところ。ただしノーマルの補正もやや機械的にカクっという感じの補正なので気になる人はいるかも。

というわけで総じて普通にキレイかなと思います。
これ以上カメラにこだわりたい方は普通のスマホではなく、XiaomiUltraとかあの辺りの変態機か一眼を購入してください。その方が幸せです。
最新のハイエンドスマホ同士で比較ができれば良かったのですが、僕は弱小系故に2025年時点ハイエンドはこのスマホしか手元にないためご容赦ください。
あくまでZfold7はカメラをメインに訴求しているスマホではなく、今まで折りたたみで犠牲にしていたカメラ性能をハイエンド同等にしましたよという感じです。このスマホがほしい人でカメラ性能を目当てに買う人はいないと思うのでこの方針は正解だと思います。

他スペック


ここからは残りのスペック面をざっとご紹介。
SIMはデュアル対応で物理+eSIMの構成。
バッテリーは4400mAh。一日使っていてちょうど無くなるくらいかなぁという印象。
25Wの有線充電と15Wのワイヤレス充電に対応していますが有線充電は45Wくらいほしいなぁというのが正直なところ。1日のどこかで30分程度充電できればかなり心の余裕が出ますかね。
スピーカーはデュアル構成。カメラがある方のユニットについているので縦持ちだとやや聞こえ方に癖があります。低音もやや弱めであまり迫力のある音とは言えないです。
おサイフケータイにも対応していますし、最近の通信規格にもしっかり対応しています。この辺は国内向けモデルの安心ポイントでしょう。
生体認証は物理電源ボタンと一体化した指紋認証と顔認証に対応しており文句なし。
薄さと軽さ
ここまでスペックを紹介してきましたが、最大のポイントはこれだけのものがこの薄さと軽さで実現していることでしょう。
閉じた状態で8.9mm、開いた状態は4.2mm。
マジで薄すぎ。タイプCポートと同等の薄さなので穴をふさぐという暴挙に出ない限りこれ以上薄くなることはないでしょう。噂では三つ折り登場も近いと言われているのでそれの布石なのかもしれません。

巷のレビューではカメラの出っ張りがやたらいわれている印象がありますが、個人的には全く気になりませんね。そもそもスマホを机において操作する習慣が僕には無いだけかもですが。

重量も215g。
もう折りたたみできる普通のスマホと言ってしまってよいでしょう。

良いところ


さて、ここからがメインディッシュ。
実際にコイツを1ヶ月ほど使って見えてきた良し悪しを、包み隠さずお話しします。
まずよい点から。

インプット体験の革命

正直、期待以上でした。 何と言っても、あらゆるインプット体験が革命的に変わります。
「スマホ以上、iPad mini未満」というこのサイズ感。これが絶妙なんです。個人的にはタブレットでもスマホでもない謎の新端末を手に入れたような感覚。電子書籍で漫画や本の大きな見開きページをそのまま読めたり、大画面でVODサービスに没入できたり、ゲームでは画面全体に広がる迫力を堪能できたり。この「心地よさ」は、スペック表じゃ絶対に伝わらない価値です。タブレットのように持ち歩いて、よっこらせと取り出してコンテンツを楽しむという感じではなく、普通のスマホとして操作していて「画面デカくしてぇ~」と思った瞬間に開くだけ。気持ち良すぎて無駄にパカパカしちゃいます。ただでさえ破産気味なのに漫画の購入費用とかもかさんでいてやばいです。

三位一体。機動型のワークステーション

そして、 こいつは、インプットだけでなくアウトプット作業にも革命をもたらします。

スマホの機動力、タブレットの閲覧性はもちろん、PCライクに使える「Dexモード」が作業には最適。モニターに刺すだけでこの通りWindowsライクなUIに早変わり。キーボード周りとか少しクセはあるんですが、慣れ親しんだ画面で作業ができます。もちろんマウスも使用可能。
重たい作業をゴリゴリにやるのは難しい部分もありますが、chromeで調べものしながらスプシやドキュメントを書くみたいなブラウザベースの軽い作業であれば全く問題なし。

この三位一体の変身能力が、全部このポケットサイズに収まってる。控えめに言って、異常です。オフィスでモニターに繋いでも良し、カフェでモバイルモニターを使っても良し、出張先のホテルのテレビに繋いでも良し。画面さえあればそこがもうオフィスになる。

もちろん単体で使う時もお任せあれ。
移動中の電車の中で、左画面で資料を見ながら、右画面で構成案を練る。 今までならノートPCを開かないとできなかった芸当が、スマホ一台で完結する。

もはやこいつは、ただの娯楽マシンにあらず。
持ち運べる「戦う書斎」、いわば機動戦士です。

Androidの王、Galaxy

実は僕、お恥ずかしながらZfold7で初めてGalaxyを使っているのですが、使いやすさが他のAndroidより頭一個抜けてます。シンプルにOneUIの完成度がめちゃくちゃ高く、かゆいところに手が届きまくるせいでカスタマイズ性が爆発しています。
全部話していると寿命がきてしまいますがいくつか抜粋して紹介しましょう。

まずは言わずと知れた神機能「モードとルーチン」。
特定の環境や条件に合致すると自動動作するマクロ的な機能です。
例えば皆さんは外出中にスマホのスピーカーからクソデカ着信音や音楽を出してしまって慌てた経験ありませんか?そんな時にこの機能が便利で、自宅から離れると自動的にスピーカーの音量をゼロにしたりマナーモードに設定してくれたりします。もちろん帰宅時には元通り。他にも色んなモードとルーチンを設定でき、その組み合わせや種類の豊富さにはアンミカもビックリです。あらゆる細かいストレスがことごとくゼロにできるので本当に最高です。

またホーム画面の自由度の高さもガジェオタの気持ちをおさえに来ています。
ウィジェットを一つのスペースに複数配置して都度切り替えられたり。背景の透過や色を変更できたり。
アプリの配置も自由自在だし、グリッドを無視した配置も可能です。
アプリを中程度の大きさにした上で直接操作したりするフォルダの構造化も可能だったりと、思いつくようなことはだいたい実装できます。最高。

また先程のDexモードを使わずともGalaxyはWindowsPCとの連携がそもそも強いです。
一度スマホとPCをペア設定すれば以後はPC立ち上げるだけで自動接続されます。画像データなどのファイルの移行はもちろん、AndroidアプリをPCのデスクトップ上で操作可能です。最近PCとかブラウザ対応してなくてアプリのみ、みたいなサービスがちらほらありますがそれを疑似的にPCで一括操作できます。ミラーリングになるのでFPSは高くないですがそれを理解したうえで使う分には便利。僕はよくNintendoMusicをPCアプリとして使っていますね。
あとはGalaxyTabに搭載されている外部ディスプレイとして使用するモードが搭載されれば言うことないのですが現状でもとりあえず最高です。

まだまだ良いところはあるのですが今回は一旦このくらいにしておきます。
とにかく「分かってる人」が作ってる感がすごい。
こういうスペック上ではわからない細かいポイントのオンパレードが、僕らみたいなガジェオタの心をくすぐるんですよね。

AIスマホとして

最近のトレンドとしては欠かせないAIについても触れておきましょう。
AI機能自体も実用的なものに進化しています。
写真の消しゴム機能や音声文字起こし、テキストの入力アシストはその代表例。
ただ、これらの機能は分かりやすいのですが日常的に使いまくるかといわれるとぶっちゃけそうでもないです。僕もまだそんなに使っていません。
個人的にはマルチタスクの中でGeminiを片方に表示させて作業をしたりするのが一番よく使っていますかね。AI機能は進化の激しい部分なのでandroid×Geminiの掛け合わせをベースにGalaxyAIの固有機能を使えるのは大きな魅力だと思います。
囲って検索とかもやりやすいですよ。

イマイチなところ

とまあ、ここまで聞くと「なんだよ、ただの神端末じゃねえか。」って思うでしょう? でもね、もちろんそんなうまい話ばかりじゃない。光が強ければ、影も濃くなるわけです。

薄さと軽さのジレンマ

良さの裏返しにもなりますが、薄さと軽さを実現することを優先したゆえのジレンマがちらほらと見受けられます。Sペン非対応やアンダーディスプレイカメラ廃止はもう擦り倒されたネタなのでそれ以外でお話しましょう。

まず、軽いところからいうとスピーカー。これは正直、貧弱です。
端末が薄くなった代償でもあるわけですが、低音が弱くて、全体的にシャカシャカした音です。映画や音楽に迫力を求めるなら、イヤホン系は必須ですね。
あと他のAndroidではオーディオ設定も凝れるものが多かったりしますが結構サッパリしている印象もあります。

続いて充電速度。
高速充電が25W止まりってのは、やっぱり物足りないです。
100W超えしろとまでは言いませんけど、大画面でバッテリーの減りも決して緩やかじゃないんで、一日中ハードに使うならモバイルバッテリー持って行った方が安心かなぁという心理になってしまいますね。まぁ1日使うくらいなら大丈夫なバッテリー持ちではあるんですけど。
せめて45Wまでは頑張ってほしいですね。

また、裸運用の際の開けにくさもかなり感じました。
端末を落とすリスクが一番高くなるシーンだと思います。
音量ボタンが唯一指を引掛けられる部分なのでそこに右親指をあてて開くのが一番やりやすいですが、それでもかなり慎重にやる必要があると思います。
僕はスマホ裸族なのではじめ裸で使っていましたが、何回か落としかけました。うっかり事故の代償がデカすぎると思い、現状の姿はこんな感じ。カバーディスプレイへのガラスフィルムと謎メーカーのケース、magsafeリング。多少重くなりましたがまぁ許容範囲ですね。カバーは質感も悪くないですし、magsafeリングもメインディスプレイ使用時でも使いやすい。たてかける時も安定感あります。商品は概要欄に載せてます。この薄さと軽さなのでカバーやリングなどをつけても許容範囲というのが良くも悪くもかなとも思っています。

また、いちユーザーとして耐久性にも不安があるのも事実。
ヒンジとか折りたたみの機構というよりも落下への衝撃という意味です。
耐久性を実機で試せるほど肝が座っていないのでぼくはケース保護の道を選びました。

で、ケースをつけると重量はUP、厚さもUPしますが、おかげで開けやすさもUP
ただし僕のように全面保護ケースを使うと指紋認証部分へのアクセスはダウンします。
カバーディスプレイ側には指紋認証のボタンはなく、片側の切欠き部分のみであるためです。
Zfoldは純正ケースも含めてカバーディスプレイ側は保護しない機構のケースも多いのでここはトレードオフですが、守れない場所があるケースってそもそもどうなん?とも思っているので僕は全面保護を使うことにしています。

自分で乗り回すことの必要性

そして、こいつは、乗り手を選ぶじゃじゃ馬だということです。
「世界がコイツに追いついていない」問題は相変わらずで、メインディスプレイで表示した時にただスマホの画面がびよーんと引き伸ばされるだけのアプリもまだ多い。
こういう特殊な端末だからこそ、予期せぬトラブルや不満が起きた時に「まあ、しゃあないな」って笑って、自分でググって解決できるくらいのスキルとなでなでしてあげる心の余裕が求められます。手取り足取り教えてくれる執事じゃない。無言で工具箱を渡してくる、無骨な整備士みたいなもんだと思いましょう。

「未来への片道切符。三位一体の特殊兵装」

まとめ
さて、では今回のまとめです。
GalaxyZfold7はこんな端末です。

はじめてFoldシリーズかつGalaxyに乗り換えた一般ピーポーの率直な感想としては「マジで最高」で、他のメーカーやもとの形状のスマホに今後乗り換えられる気がしないくらい気に入っています。初めてスマホを手にした時のような高揚感を久しぶりに味わっています。

ただし、はっきり言えるのは、こいつはiPhoneみたいに、老若男女、誰にでも勧められる聖人君子じゃないってことです。iPhoneが誰からも好かれるクラスの人気者だとしたら、こいつは、頭はキレるし面白いけど、ちょっと変わり者で友達を選ぶ、科学部の部長みたいなやつです。 トラブルが起きても自分で解決する気概のない人、スマホはシンプルに使えればいいって人。そういう人にとっては、ただ高いだけの、最悪のガジェットです。絶対に買わない方がいい。
でも。もしあなたが、複数のプロジェクトやタスクを同時に動かしてたり、 人生の1分1秒すら無駄にしたくないって考えてる、ちょっと業の深い人間なら…。
こいつは、他の何にも代えがたい「特殊兵装」になります。
これは、スマホとタブレットの「いいとこ取り」なんていう生易しいもんじゃない。 スマホの機動力と、PCの作業効率を、無理やり一つにねじ込んだ、極めてピーキーで、極めて攻撃的な「戦闘ツール」なんです。我々が戦うべき「時間の無駄」や「非効率」を、こいつは駆逐してくれます。

そして、もう一つ思うのは、こいつは、まだ「完成された製品」じゃないのかもしれない、ということ。これは、5年後、10年後に当たり前になるであろう、スマートフォンの新しい在り方を、誰よりも早く体験するための「未来への片道切符」なんだとすら僕は思います。
乗りこなすには、それなりの覚悟とお金と、ちょっとしたスキルがいる。 でも、この誰も見たことのない景色を、誰よりも早く見てみたい。そのための先行投資だと思えるかどうか。
その知的好奇心とロマンに、果たしてこの値段を払えるかどうか。
結局、そこが全てであって折りたたみスマホはコスパがどうだとか、いるいらないとかそういう論争は本質的ではないわけです。少なくとも僕はそう思います。
さぁ皆さんもこちら側に来てみませんか?沼でお待ちしておりますよ。
気になった方は概要欄のリンクから購入いただけると、僕のご飯がもやしから鶏むね肉にアップグレードできますのでぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。

というわけで、今回の動画は以上になります。

動画が面白かった、あるいは少しでも参考になったという方は、ぜひチャンネル登録と高評価をポチっとお願いします。 次の動画を作る、なによりのモチベーションになります。
それでは、また次の動画でお会いしましょう。ご視聴ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ガジェットの魅力、そこに潜む技術を分かりやすくおもしろく。
基本的に週イチペースで更新予定。

目次